Webマーケティングとは。基本から実践まで徹底解説

Webマーケティングとは
※プロモーションを含みます

Webマーケティングとは、Webサイトへの集客を促し、認知拡大や売上増加に繋げていくマーケティング活動全般のことを指します。

一言で言うことは簡単ですが、実際にはWebマーケティングは奥が深く、しっかりと事前知識を付けた上で運用していかないとなかなか成果を出すことはできません。

そこで、この記事ではWebマーケティングの基本となる知識から、実践で活かせる知識までを現役Webマーケターが解説していきます。

目次

Webマーケティングとは

あらためて、WebマーケティングとはWebサイトへの集客を促し、認知拡大や売上増加に繋げていくマーケティング活動全般のことを指します。

Web広告やSEOと呼ばれる検索エンジン対策、SNSや動画などを駆使してまずは自社のサービスや商品に興味を持ってもらい、Webサイトまで誘導します。

その後、Webサイト内のコンテンツを読んで(見て)もらい、自社の商品やサービスを買ってもらうというのが、Webマーケティングの一般的な流れになります。

一回見ただけで商品やサービスを買ってもらえることは稀なので、リターゲティング広告と呼ばれる追跡型の広告や、メルマガやLINEなどで複数回コミュニケーションを取りながら購買に繋げたりなど、Webマーケティングといってもさまざまなやり方があります。

また、Webマーケティングの施策を実行する人のことを、Webマーケターと呼びます。

Webマーケターについては、下記の記事で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。

Webマーケティングの歴史

Webマーケティングの歴史

Webマーケティングの歴史は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンが誕生した1990年代中頃から急速に発展していきます。

2000年代に入ってからは、Amazonや楽天などのネット上で買い物ができるECサイトが誕生したり、mixiやFacebook、TwitterなどのSNSが誕生したりと、Web上でのコミュニケーションはどんどん活発になっていきました。

そして、Webマーケティングに何よりも大きな影響を与えたのがiPhoneの存在です。

2007年にiPhoneが誕生してからは、あらゆることがスマホでできるようになりました。

インターネットはもちろん、テレビや音楽に読書など、あらゆる体験がスマホ上で完結するようになりました。

以前はPCでなければできなかった作業などもスマホでできるようになり、いつでもどこでも簡単にWebにアクセスできるようになったことで、よりWebマーケティングの重要性は拡大しています。

また、2020年代になり、新型コロナウイルスによる自粛などの動きも、よりWebマーケティングに大きな影響を与えました。

今まであまりネットで買い物をしたことがなかったという人も、この機会にネット通販などを使う機会が大きく増えたのではないでしょうか。

これはBtoBにおけるWebマーケティングでも同じことが言えます。

リモートワークが普及して、zoomのようなWeb会議なども当たり前に使われるようになりましたね。

今後、AIの進化など様々な要因により、よりWebマーケティングの重要性は高まっていくことが予想されます。

Webマーケティングのメリット

そんな重要性が高まっているWebマーケティングにはどのようなメリットがあるのか、見ていきましょう。

Webマーケティングのメリットは、以下の通りです。

・24時間365日、いつでも集客できる
・制限なく見込み顧客にアプローチできる
・細かいターゲティングができる
・数値で成果を把握できる

一つずつ解説していきます。

メリット1.24時間365日、いつでも集客できる

一つ目のメリットは、24時間365日いつでもどこでも集客できるということです。

営業などで実際に人が出向く場合、基本的には営業時間内などの制約があります。

急に夜中にピンポンと来られてもイヤですよね。

ですが、Webであれば24時間365日、いつでもユーザーがネットを見ている瞬間に繋がることができます。

昼夜逆転して深夜しか行動しないという人にもアプローチできたり、年末年始も休まず営業してくれるのです。

メリット2.制限なく見込み顧客にアプローチできる

メリットの二つ目は、制限なく見込み顧客にアプローチできるということです。

通常、営業活動などで人が動く場合、時間やリソースなどの兼ね合いで相手にできる顧客数にはどうしても限界があります。

かまりょ

顧客を増やすには人員増員するしかなかったわけですね。

ところが、Webマーケティングであればサーバーなどがダウンしない限り、制限なく見込み客にアプローチすることができるのです。

リードナーチャリングと言って、Web上で継続的にコミュニケーションを取れる仕組みを構築することもできます。

そうすることで、見込み顧客の購買意欲を喚起させることもできるので、営業人員は最終的な契約に繋がる商談だけに専念させたりすることもできます。

Webマーケティングを上手く活用することで、効率的に売上に繋げていくことができるのです。

メリット3.細かいターゲティングができる

メリットの三つ目は、細かいターゲティングができるということです。

テレビCMや鉄道広告など、不特定多数にリーチさせるのを得意とするメディアと比較して、Webマーケティングは自社の顧客となる可能性が高い人を抽出して広告配信をすることができます。

例えば、アウトドアに興味関心がある人に対して、アウトドア商品の広告を配信するなどです。

Webマーケティングは少額予算からでも実行できるので、より見込みの高い顧客を抽出してターゲティングすることで効率的なマーケティング展開が可能です。

メリット4.数値で成果を把握できる

メリットの四つ目は、数値で成果を把握できるということです。

オフラインの鉄道広告や新聞広告などはどうしても数値を可視化しにくいですが(電話番号を変えて広告経由の問い合わせを可視化などは可能)、Webマーケティングではそうした数値を容易に把握することができます。

最初に設定が必要ですが、一度設定してしまえばあとは勝手な数値を集計してくれるようになるので、改善もしやすいでしょう。

Webサイトにどれくらいの流入があり、どれくらいのお問い合わせや売上に繋がったかなど、数値を見ながら改善点を考えることができます。

かまりょ

改善のアクションをしやすいのもWebマーケティングの魅力ですね。

このように、Webマーケティングにはさまざまなメリットがあるのです。

Webマーケティングのデメリット

メリットばかりに思えるWebマーケティングですが、もちろんデメリットもあります。

主なデメリットは以下の通りです。

・ノウハウがないと成果が出にくい
・お金がかかる
・全ての企業にマッチしてるとは限らない

デメリット1.ノウハウがないと成果が出にくい

デメリットの一つ目は、ノウハウがないと成果が出にくいという点です。

数値として成果が見れるのはWebマーケティングのメリットですが、その数値を見てどこをどう改善すればいいかというのはある程度経験がないとなかなか思いつかないでしょう。

その為にWebマーケティングのプロに依頼するということもできますが、どうしても費用が発生してしまいます。

また、自力で数値を見ながら成果改善するということもできますが、忙しい経営者の方や専属の担当者をつけられないような企業だと、どうしても改善までの時間がかかってしまいます。

デメリット2.お金がかかる

デメリットの二つ目は、お金がかかるということです。

SEOやSNSを自分でやるだけなら費用は発生しませんが、Web広告をやるとお金が発生します。

もちろん、少額からでも広告出稿は可能ですが、あまりにも金額が少な過ぎると成果も出にくいでしょう。

かまりょ

配信のボリュームを出す為には、ある程度の予算をかける必要があります。

デメリット3.全ての企業にマッチしているとは限らない

デメリットの三つ目は、全ての企業にマッチしているとは限らないという点です。

Webマーケティングは魔法の杖のように感じるかもしれませんが、全ての企業にマッチしているとは限りません。

例えば、「新規の取引は紹介がないとしない」というようなサービスの場合。

こうした場合、いくらWebマーケティングを上手にやったところで、受注に繋がらないということも考えられます。

上記の例は少し極端かもしれませんが、Webマーケティングよりも有効な手段があるという業種やサービスもあることでしょう。

かまりょ

自社の状況に合わせて、Webマーケティングをするかどうかを取捨選択する必要があります。

こうしたデメリットももちろんありますが、Webマーケティングを有効活用することで売上拡大できる可能性は高いので、積極的にチャレンジしてみることをおすすめします。

Webマーケティング施策の種類

Webマーケティングの施策の種類は大きく分けて3種類あります。

具体的には下記の3種類です。

・集客
・Webサイト運用
・CRM

それぞれの種類について、見ていきましょう。

Webマーケティングの種類1.集客

一つ目のWebマーケティングの種類として、集客があります。

自社の商品やサービスを使ってもらったり買ってもらったりする為には、まず集客する必要がありますよね。

そもそも存在が知られていなければ買ってもらうことはできないので、認知してもらう活動が必要です。

広告を活用したり、SEO対策をしてWebサイトを見つけてもらったり、SNSで情報発信したりなど、企業によって戦略はさまざまです。

具体的な集客施策についても、後ほどご紹介させていただきます。

Webマーケティングの種類2.Webサイト運用

Webマーケティングの種類の2つ目は、Webサイト運用です。

集客して自社のWebサイトに来てもらっても、魅力的なコンテンツ(情報)を発信できていないと、サイトから離脱されてしまいます。

一度離れてしまったユーザーは、簡単には戻ってきてくれません。

ユーザーにどういったコンテンツを見てもらうのか、見せ方をどう工夫するかなど、Webサイトを運用にしていくことで少しでも離脱を防ぐことが重要です。

Web広告の飛び先のページのことをランディングページ(LP)と呼びますが、このランディングページをより良くする施策のことを、LPOといいます。

お問い合わせや売上を増やす為に、Webサイトの運用は必須と言えるでしょう。

Webマーケティングの種類3.CRM

Webマーケティングの種類の三つ目は、CRMです。

CRMとは、Customer Relationship Managementの略で、日本語では「顧客関係管理」と訳されます。

言葉だけ聞くとちょっと小難しそうに感じますが、一言で言うと「お客様と継続的にコミュニケーションを取る」ということになります。

あなたも、よく企業からセールの案内を受け取ったり、メルマガが来たりしませんか?

それがCRMと呼ばれるWebマーケティング施策の一種です。

一度メルマガ登録やLINEの友達登録などで興味を持ってくれたユーザーに興味がありそうな情報を提供して、サービスや商品を購入してもらうための活動全般をCRM施策と言います。

細かく分類するともっといろいろありますが、Webマーケティング初心者の方は最低限この3つの種類は覚えておきましょう。

覚えておきたいWebマーケティング用語

覚えておきたいWebマーケティング用語としては、主に以下のようなものがあります。

PV数

PV数とは「ページビュー数」の略で、サイトがどれくらい閲覧されたのかを表す数値となります。

これは、GoogleアナリティクスというGoogleが提供している計測ツールを設定する事で測れるようになります。

PV数が多いWebサイトほど、ユーザーによく見られているサイトということになります。

インプレッション数

インプレッション数とは広告が表示された回数のことを言います。

略してIMP(インプ)数と呼ばれたりもします。

PV数と区別が付きにくいかもしれませんが、インプレッションはWebサイトに実際にユーザーが来た数ではなく、単純に広告が表示された回数のことを指します。

クリック数

クリック数は、広告が表情された回数のうち、何回クリックしてWebサイト(LP)に来てくれたかを示す数値になります。

基本的にはクリック数が多いほど良いですが、流入してくるユーザーの質も大事だったりします。

広告の訴求をどう変えるかにより、クリック数は大きく変化してきます。

コンバージョン数

コンバージョンとは、転換や変換といった意味を持つ英単語で、Webマーケティングの場合はクリックして流入してきてくれたユーザーがどれくらいお問い合わせや商品購入などの成果に繋がったかという数値を表します。

なお、コンバージョンの定義は商品やサービス、サイトによって異なります。

まずは資料請求やメルマガ登録といったものをコンバージョンとする場合もあれば、商品購入をコンバージョンとする場合もあるでしょう。

これ以外にもWebマーケティング用語はありますが、代表的なものを紹介させていただきました。

Webマーケティング初心者の方は、最低限上記の用語は覚えておきましょう。

Webマーケティングの基本的な施策7選

ここからは、Webマーケティングの基本的な施策の詳細について見ていきましょう。

Webマーケティングの基本的な施策については、以下のようなものがあります。

・Webサイト運用
・SEO
・リスティング広告
・ディスプレイ広告
・SNS広告
・動画広告
・アフィリエイト広告

それぞれどんな集客方法か、見ていきましょう。

Webサイト運用

Webサイト運用には、企業の公式サイトなどのページもありますが、もっと重要な役割としてWeb広告の飛び先(リンク先)であるランディングページ(LP)の運用も含まれます。

どれだけ広告で上手い訴求をしても、このLPでユーザーの購買意欲を高める事ができなければ成果には繋がらないからです。

LP運用のポイントとしては、ABテストやヒートマップなどのツールを上手く活用しながら、改善ポイントを抽出して、仮説を持って検証していくということです。

広告費の無駄遣いにもなりかねないので、LPの運用はしっかりと行うようにしましょう。

SEO

SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、検索エンジン最適化のことを言います。

検索エンジン最適化とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索された際に、自社のWebサイトを上位表示させるための施策のことを言います。

細かいSEO施策を見ていくと様々あるのでここでは割愛しますが、一番分かりやすい対策としてはユーザーが検索しそうなキーワードに対してアンサーとなる記事を公開することが挙げられます。

こうしておくことで、検索された際に自社のコンテンツを見つけてもらえるようにすることができるのです。

SEOのメリットとしてはノウハウがあれば(外注しなければ)コストをかけずに問い合わせなどの成果に繋げることができる点です。

逆にデメリットとしては、成果が出るまでに時間がかかるということです。

「今すぐお問い合わせが欲しい」というような企業は別の施策が必要になってくるでしょう。

リスティング広告

リスティング広告の表示画面

リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索した際に、検索結果画面に出てくる広告です。

上記の図の、スポンサーと書かれている検索結果がリスティング広告の表示結果となります。

この下に出てくるスポンサーと書かれていない検索結果は「自然検索」と言われる部分で、SEOで対策が必要な部分になります。

検索するユーザーは、何かしらの悩みや疑問を解決するために検索をするので、ニーズが顕在化されているユーザーに対して広告配信をする事ができます。

ニーズが明確にあるユーザーに対して広告を出す事ができる為、刈り取り型広告と呼ばれたりもします。

リスティング広告のメリットとしては、速効性が高いことです。

デメリットとしては、費用が発生するのでノウハウがないとお金だけが無くなってしまうことです。

リスティング広告は効率の良い広告とされていますが、しっかりユーザーのニーズに合った広告を出稿しないと成果を出すことはできないので、注意しましょう。

リスティング広告について、より詳しくは下記の記事の中で紹介しているので、合わせてご覧ください。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、画像や動画などを使って訴求する事ができる広告です。

リスティング広告は基本的にテキストだけ(一部画像が設定できるオプションなども有)なのに対し、ディスプレイ広告では画像や動画を使って、より広告を魅力的に訴求することができます。

メディアサイトなどにあらかじめ設置されている、ディスプレイ広告枠(プレースメント)に対して、広告配信をします。

例えば、Yahoo!のトップページに掲載される画像や動画などですね。

ディスプレイ広告のメリットさまざまなターゲティングを設定する事ができるので、ターゲティングを上手く駆使すれば多くのユーザーと接点を持てる点です。

デメリットとしては、リスティング広告のようにニーズが明確になっているユーザーではない場合が多いので、訴求方法(クリエイティブ)をより最適化していかないと成果に繋がらない点です。

ディスプレイ広告はブランディングと割り切ることもできますが、せっかく配信するならお問い合わせや商品販売などの成果に繋げたいですよね。

ディスプレイ広告で成果を出す為には、ターゲティングとクリエイティブをいろいろと試してテストしていき、最適化する事です。

配信した成果を見ながらPDCAを回していく事で、成果を上げていく事が可能です。

SNS広告

SNS広告は、InstagramやLINE、X(旧Twitter)やFacebook、TikTokなどのSNSに広告が配信する事ができます。

ユーザーが普段見ているタイムライン上に自然な形で広告を出す事ができるので、SNS上でリーチを広げることが可能です。

メリットとしては、ユーザーがSNSに登録している情報や利用状況などに応じて様々なターゲティングができる為、今まで接点を持てていなかったユーザーとも接点を持ちやすいという点です。

ユーザーによって特定のSNSしか使わないなどの利用傾向もあるので、自社のターゲットがどのSNSを頻繁に利用しているかなどを見極めた上で広告展開する事が大切です。

動画広告

動画広告は、言葉の通りですが、動画を活用した広告になります。

一番イメージが湧きやすいものだと、YouTube広告が挙げられます。

TVerなどでも番組の合間に広告が流れますね。

テレビCMのWeb版といったイメージでしょうか。

YouTubeなどの動画広告のメリット細かいターゲティング設定が可能な為、自社の商品やサービスに興味を持ちそうな人を抽出して、動画で広告配信する事が可能な点です。

動画の場合、静止画と比較して与えられる情報量が多いので、認知施策としても効果的です。

デメリットとしては、動画制作を外注する場合はコストがかかったり、ノウハウがないとなかなか効果的なクリエイティブができないという点です。

Webマーケティング初心者の方が手を出す際は、少しハードルが高いと感じられるでしょう。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、成果報酬型の広告のことを言います。

個人や法人が運営しているWebサイトやSNSなどを通じて、あらかじめ設定しておいた成果地点(お問い合わせや商品購入など)が計測された際に、費用が発生します。

前述のリスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告などがクリックに対して費用が発生するのに対し、アフィリエイト広告は成果発生の際に費用が発生するのでリスクが少ないと言えるでしょう。

アフィリエイト広告のメリットとしては、前述の通り成果報酬型でリスクが少ないという点と、提携したメディアサイトなどが第三者的な立場から紹介してくれるので、口コミ的な役割も果たしてくれる点です。

しかし、近年ステルスマーケティングの規制が厳しくなっているので、注意が必要です。

デメリットとしては、提携してくれるメディアのチカラが弱いとなかなか成果が出ないという点です。

また、どのような形で紹介するかはメディアに委ねられるので、意図しない紹介のされ方をするリスクもあります。

かまりょ

例えば、ブランディング的に安さ訴求はしたくないけど、安さでアピールされてしまったりですね。

自社でコントロールできない部分もあるという事は事前に覚えておきましょう。

基本的な集客施策については、以上の通りです。

基本施策だけでもボリュームが多いと感じるかもしれませんが、全ての施策をいきなり全部やる必要はありません。

自社の状況を見た上で、一番効果が高そうな施策から優先的に取り組みましょう。

Webマーケティングの応用施策5選

Webマーケティングの基本的な施策に取り組んだ後は、応用的な施策にも取り組んでみましょう。

集客施策の効果を最大化する為の施策が満載です。

具体的には、下記のような施策があります。

・リターゲティング広告
・LPO
・EFO
・LINE、メルマガ配信
・MAツール

どのような施策か、それぞれ見ていきましょう。

リターゲティング広告

リターゲティング広告とは、自社のWebサイトや広告のLPに来たけど、離脱してしまったユーザーをセグメントして、ディスプレイ広告などを配信する手法になります。

SNS広告や検索広告などでも同様のターゲティングをする事が可能です。

一度自社のサイトやLPにきた事があるユーザーになるので、新規で来訪するユーザーよりコンバージョン(成果)に繋がる可能性は高いと言えるでしょう。

リターゲティング広告というと、どうしてもディスプレイ広告で追跡するイメージが強いですが、RLSA(Remarketing Lists for Search Ads)といってサイトやLPに流入した事があるユーザーが検索した際に入札価格を上げてリスティング広告を配信する手法もあります。

LPO

LPOとは、「Landing Page Optimization」の略です。

日本語でいうと「ランディングページ最適化」となり、広告からリンクしているページ(LP)を改善する事で、コンバージョン数、コンバージョン率(CVR)を上げるための施策となります。

主なやり方としては、ヒートマップというツールを使ってユーザーがどこで離脱しているかや、どこがクリックされてるかを確認する方法があります。

その他にも、ユーザーインタビューと言って実際のターゲットに近いユーザーにLPを使ってもらい、良い点や悪い点を上げてもらったりするやり方、競合のLPの良い部分・悪い部分を参考にするやり方もあります。

上記のような方法を使ったり、実際に自分でLPを見ながら改善ポイントの仮説立てなどを行います。

仮説立てして出てきたコンテンツなどを追加・変更してみて数値(主にCVR)に変化があるかどうか検証していきます。

基本的には、いきなり全て変更するのではなく、ABテスト(既存の状態とどちらがいいか同時並行で検証)してから数値が良くなったら良い方に切り替えるというやり方をしていきます。

そうする事で、変更を加えたことによる数値悪化のリスクを軽減させる事ができるのです。

EFO

EFOは、Entry Form Optimization(エントリーフォーム最適化)の略になります。

申込フォームなど、コンバージョン地点の直前にあるフォーム部分を改善する施策になります。

過去に、商品購入しようと思ったけどお客様情報の入力が面倒で断念した経験はありませんか?

その状態を防ごうというのがEFOの施策です。

入力補助の機能を付けて情報入力の手間を軽減したり、項目を極力減らして入力する手間をなるべく感じさせないなどのやり方があります。

地味な施策に感じるかもしれませんが、EFOをやることによりコンバージョン率(CVR)が1.5倍改善するということも十分にありえます。

気を抜かずに、取り組んでいきましょう。

LINE、メルマガ配信

LINEやメルマガ配信は、既にお客様のメールアドレスやLINE情報を取得できているお客様に対してコミュニケーションを取る施策です。

「Webマーケティングの種類」の中でご紹介させていただいたCRMという施策のひとつになります。

LINE限定の特別クーポンを送ったり、メルマガだけで案内する特別セミナーなど、ユーザーにとってメリットのある情報を発信して、商品購入などのユーザーの態度変容を促すことで、売上に繋げていきます。

LINEやメールを一斉に送信できるツールもあるので、効率的に見込み顧客にアプローチしていくことができます。

MAツール

MAツールは、先程ご紹介したLINEやメルマガの配信を自動化できるツールです。

メールを一斉送信する事ができたり、一定の条件を満たしたユーザーだけを抽出してメール送信というような事もできます。

メール送信で有名なMAツールとしてはSalesforce Pardot(パードット)HubSpot(ハブスポット)Marketo(マルケト)といったツールがあります。

上記は全て海外産のMAツールになりますが、日本製で有名なMAツールだとSATORIB-DASHといったツールが挙げられます。

その他にも、LINEツールだとMicoCloudLステップといったツールがあります。

MAツールを上手く活用することで、工数を削減しながらWebマーケティングで成果を上げていけるようになります。

メール送信やLINE配信を自動化できるとマーケティングの効率化にもなるので、積極的に検討してみましょう。

Webマーケティングは何から始めるべき?

ここまでいろいろな施策をご紹介してきましたが、結局Webマーケティングは何から始めるべきなのでしょうか。

結論として、WebサイトとLPの制作から始めてください。

「えっ、広告運用じゃないの?」と思われるかもしれませんが、せっかく広告を出稿してもリンク先のページの訴求や見せ方がしっかりしていないと、成果には繋がりません。

かまりょ

いくらバケツに水を入れても、バケツの底に穴が開いてたら水は貯まりませんよね?まずはバケツの穴を塞ぎましょうということです。

まずは土台となるWebサイト・LPをしっかりと作り込んでから、広告出稿などで拡大していきましょう。

ちなみに、WebサイトやLPはしっかりと作り込んだ後は、リスティング広告から始めるのがおすすめです。

なぜなら、ディスプレイ広告やSNS広告などの場合、画像素材を用意しなければならず、リスティング広告と比べると手間がかかるからです。

また、検索という行動を取るユーザーはある程度ニーズが明確になっているので、成果に繋げやすいという点もポイントです。

ただ、業種などによって合う合わないはもちろんあるので、自社の商品やサービスの特性を考えた上で判断しましょう。

Webマーケティングの準備と進め方

Webマーケティングの始め方

それでは、ここからは実際のWebマーケティングの進め方についてご紹介していきます。

机上の空論だけでなく、実際に実行に移せるようにしていきましょう。

STEP
1.Webマーケティングの目的・ゴールを設定する

Webマーケティングをする上で、まずは目的(ゴール)を設定するようにしましょう。

何のためにWebマーケティングをするのか、その目的が明確になっていないとお金の無駄遣いとなってしまいます。

Webマーケティングは成果を数値として見ることができるので、目的をコンバージョン(CV)として設定して、効果の良し悪しを把握しながら進めていくことが重要になります。

STEP
2.ターゲット(ペルソナ)を決める

目的・ゴールを決めた上で、その目的を達成する為にどういったターゲットに対してアプローチするのかを考えていきます。

マーケティング業界ではペルソナと言ったりします。 同じ商品、サービスでも人によって求めてるものは違います。

例えば、「美容整形」という医療サービスで考えてみましょう。ただ男性・女性などの性別や年齢だけで判断してはいけません。

もちろんそういった情報も大事ですが、同じ男性でもビジネスで好印象を与えるためにやりたいのか、それともただ合コンでモテる為に美容整形したいのかではニーズが異なり、訴求方法も異なってくるはずです。

ターゲットのペルソナをしっかり定めた上で、広告の訴求方法を考えましょう。

STEP
3.カスタマージャーニーの設計

カスタマージャーニーとは、顧客獲得からその後の流れまでを、一連の旅に見立てたものです。

顧客がどのように自社の商品やサービスを知り、どのように購入し、その後どう継続的に利用してもらうかを設計することを言います。

あらかじめカスタマージャーニーを考えておくことで、顧客獲得の流れを作る事ができます。

もちろん、全ての顧客がそのような動きを辿るわけではありませんが、王道の道筋を考えておくことでそれぞれの道筋のポイントでどの部分の顧客が足りないのか、施策改善が必要なのかという事がわかるようになります。

ペルソナと合わせてこのカスタマージャーニーを描けるようになる事で、効果的な施策も思いつきやすくなります。

初めから完璧なカスタマージャーニーを作るのは難しいと思うので、まずはざっくりとしたユーザーの流れだけでもイメージできるようにしておきましょう。

STEP
4.施策検討

カスタマージャーニーまで描けたら、実際に施策を検討していきます。

よくありがちなのが、いきなり施策から検討してしまうという事です。

いきなり施策検討から入ってしまうと目的が不明確だったり、どういう顧客に対しての施策なのかという事がしっかり定まっていない状態で成果が出にくくなってしまいます。

カスタマージャーニーが描けているようであれば、この施策検討の部分は迷わずにできるようになるでしょう。

STEP
5.KPIを設定する

やる施策が決まったら、次にKPIを設定します。

KPIとは、Key Performance Indicatorの略で、日本語では「重要業績評価指標」となります。

簡単に言うと、目標ですね。 例えば、リスティング広告をやるなら目標とするクリック数はこれくらいで、そこから何件コンバージョンを取るというような数字になります。

Web広告の場合は、CPAやROASがよく使われる数値です。

コンバージョン1件あたりにいくら広告費をかけたかという数値になります。

事前にKPIを設定しておき、施策の良し悪しを判断できるようにしておきましょう。

STEP
6.施策実施

KPIが設定できたら、施策を実施していきます。

最初は、少ない予算からテストしていき、成果を見ながら拡大していくのがおすすめです。

成果を見ながら配信調整できるのがWebマーケティングの良いところです。

STEP
7.数値集計・分析

実際に施策を実施したら、数値を集計して分析をしていきます。

リスティング広告やSNS広告などのWeb広告を実施した場合、各種媒体の管理画面上で数値を把握する事ができます。

また、Web広告以外の施策を行った場合でも、さまざまな分析ツール上から数値を見ることができます。

無料で使えるものだと、GoogleアナリティクスGoogleサーチコンソールが有名です。

最初はなかなか見慣れない数値かもしれませんが、経験を積んでいく事で分析スキルも上がっていく事でしょう。

STEP
8.成果改善のためのPDCA

数値を分析したら、課題点を抽出します。 ビジネスには明確な答えはないので、数値を元に精度が高いと考えられる仮説を構築するのです。 あとは、この仮説検証と分析を繰り返し行っていく事で、少しずつ改善していきます。

Webマーケティング成功の為のポイント

Webマーケティング成功の為のポイントはいくつかあります。

具体的には、以下の点です。

・最初の設計をしっかりやる
・少額からテストしていく
・分析できる状態でスタートする
・プロの手も借りる

一つずつ見ていきましょう。

最初の設計をしっかりやる

最初の設計をしっかりやらないと、上手くいってるかどうかの判断がつきません。

どういうターゲットに対して、何をやるか。そして、目標の件数や数値に対して、どう推移しているか。

そうした事を、事前に設計してから施策展開していきましょう。

少額からテストしていく

二つ目のポイントは、少額からテストしていくということです。

もし仮に、予算が潤沢にあったとしても、少額でテストしてから予算を増やすようにしましょう。

なぜなら、最初の広告訴求や設計ができていないと全く成果が出ない可能性があるからです。

その場合、広告費だけがかかる形となってしまいます。

少額でテストして、ある程度の成果が上がる事を確認できてから、予算増額していきましょう。

分析できる状態でスタートする

三つ目のポイントは、分析できる状態でスタートするという事です。

分析できる状態でスタートしないと、そもそも成果が良いのか悪いのかを把握する事ができません。

分析できる状態にする為には、Googleアナリティクスや広告などを計測する為の「タグ」の設置が必要になります。

タグの設置が難しいという場合は効果測定が難しくなるので、外部のパートナーに依頼するなどして計測できる状態にしておきましょう。

プロの手を借りる

知見がある場合は別ですが、もし全く未経験の状態からスタートするのであれば、プロの手を借りる事も考えてみましょう。

ただし、能力が低いところに委託してしまうとぜんぜん提案もなく成果も上がらないという状態になりかねないので、パートナー選定は慎重に行うようにしましょう。

判断の基準は難しいですが、いくつか相見積もりを取って、一番納得感のある提案がもらえるところを選ぶと良いでしょう。

Webマーケティングの勉強方法

Webマーケティングを始める際、自分で運用するにしても外部に委託するにしても、最低限の勉強をしてから始めましょう。

インプットだけではもちろんダメですが、適度にインプットしながら実践していく事が大切です。

大まかに分けて、Webマーケティングの勉強方法には以下の2種類があります。

・独学で学ぶ
・Webマーケティングスクールに通う

独学で学ぶ

独学で学ぶ場合は、書籍やYouTubeなどの動画、Webサイトなどを見ながら学んでいく事になります。

まずは、体系的に情報がまとめられている書籍を購入してみると良いでしょう。

上でマーケティングのおすすめの書籍については、下記の記事の中で詳しく解説しています。

独学でWebマーケティングを学ぶ際のそれぞれの詳しい方法については、下記の記事の中でまとめているので、こちらもご覧になってみてください。

Webマーケティングスクールに通う

二つ目の勉強方法としては、Webマーケティングスクールに通う方法です。

お金がかかるというデメリットがありますが、Webマーケティングの基礎から網羅的に学べて、実際の広告アカウント運用までをプロに指導してもらいながらできるのでおすすめです。

Webマーケティングスクールの選び方や特徴については、以下の記事の中で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。

また、Webマーケティングスクールは意味ないと言われることもありますが、決してそんなことはありません。

なぜそう言い切ることができるのか。

現役Webマーケターの視点で解説しているので、下記の記事も合わせてご覧になってみてください。

まとめ:Webマーケティングで成果を出すには継続的な改善が必要

ここまで、「Webマーケティングとは」ということについて、基本の部分からご紹介してきました。

Webマーケティングで成果を出す為には、継続的な改善が必要です。

当サイトの中でもWebマーケティングに役立つ情報を発信していくので、Webマーケティングの学習にお役立てください。

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この記事を書いた人

Web広告代理店にて、Webマーケティングのいろはを学ぶ。上級ウェブ解析士の資格を取得後、事業会社(投資教育サービス)に転職。インハウスでWebマーケティングを行う。自社のオウンドメディアでは、0から立ち上げて月間60万PVまで成長させることに成功。その他、リスティング広告やSNS広告などの運用も行う。現在は、某大手美容医療クリニックのWebマーケティングに携わり、月間約5億円の予算を運用し、更なる知見を貯め続けている。

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