こんにちは。Webマーケターのかまりょです。今回は未経験からWebマーケターになるための方法について、ご紹介していきます。
未経験からWebマーケターになりたいけど、何から始めればいいんだろう?
未経験からWebマーケターになることは可能なのかな?
Webマーケターの経験がない方の中には、こうした疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
結論からお伝えすると、未経験からWebマーケターになることはもちろん可能です。
ただし、なんの戦略もなしにWebマーケターとして転職をしようとすると、なかなか厳しい戦いとなるでしょう。
そもそも、未経験からWebマーケターとして転職をしようとすると、書類選考すら通らないこともあります。
では、未経験からWebマーケターになるにはどうすればいいのか。
今回は、未経験から確実にWebマーケターになれるであろう方法を7つ、ご紹介していきます。
現役のWebマーケターが実践的な方法について、採用する側の視点も込めてお伝えしていきます。ご自分に合っている方法をぜひ見つけてみてください。
以下の7つが、未経験からWebマーケターになる具体的な方法になります。
- 今いる企業でWebマーケティングの部署に異動願いを出す
- 今いる企業のWebマーケティング戦略を考えてみる
- Webマーケティングの資格を取る
- 書籍やWebサイトで勉強をする
- 転職エージェントに登録する
- 転職候補企業のWebマーケティング戦略を考えてみる
- 自分でWebサイトを立ち上げてみる
一つずつ、詳しく解説していきますね。
Webマーケターとは?Webマーケティングの仕事内容について
そもそも、Webマーケターとは、Webマーケティングを業務とする人のことを言います。
Webマーケターの仕事内容については、Webマーケターとは?現役Webマーケターがどこよりも詳しく紹介の記事の中で詳しく解説しているので、まず仕事内容を把握しておきたいという方は、チェックしておいてください。
それでは、未経験からWebマーケターになる方法を、一つずつ見ていきましょう。
未経験からWebマーケターになる方法7選
あらためて、未経験からWebマーケターになる方法は、以下の7つです。
1.今所属している企業でWebマーケティングの部署に異動する
未経験からWebマーケターになるためのひとつ目の方法は、今所属している企業でWebマーケティングの部署に異動するということです。
未経験から別の職種を目指そうとすると、つい転職という選択肢になりがちですが、一番手っ取り早いのは今いる企業の中でWebマーケターになることです。
もちろん、これも100%叶うわけではありません。
あなたの今現在のポジションや会社の状況にもよりますし、Webマーケティングの部署がそもそもないという企業もあるかもしれません。
しかし、Webマーケティングの部署が既にあったり、なくてもあらたに立ち上げた方がいいと思っている場合などは、社内で相談してみると良いでしょう。
チャレンジ制度みたいなのがある企業だと、チャレンジしやすいかと思いますが、多くの人は少し勇気がいると感じるかもしれません。
ただ、今の企業が好きで転職はしたくないという人や、今の組織環境の中で頑張ってみたいという人は、一度人事なり社長なりに相談してみて、Webマーケターとしてチャレンジできるかどうか確認してみましょう。
2.今いる企業のWebマーケティング戦略を考えてみる
2つ目の方法は、今いる企業のWebマーケティング戦略を考えてみるということです。
これは、ひとつ目の方法と合わせて行うとより効果的です。
ひとつ目の方法で、ただ単に「Webマーケティングに挑戦してみたいです」というだけでは、少しインパクトが弱いと思います。
本当にやる気があるのか、憧れやイメージだけで言っているのかどうか、人事担当や社長もわからないからです。
イメージや憧れだけで部署移動しても、長続きしない可能性もあります。
それに対して、今いる企業のWebマーケティング戦略を考えてみることで、本当に自分がWebマーケターとしてやっていきたいのかどうかを再確認することもできるでしょう。
ただ、Webマーケティング戦略と言われてもよくわからないですよね。
そこで、まずは自社の顧客はどんな人で、どんな悩みがあるのかということを考えてみましょう。
これは、俗に言う「ペルソナ」というやつですね。
ペルソナ作成はWebマーケターの業務の中でも、必要な業務です。
なぜならば、ターゲットとするユーザーをしっかりと定義できていないと、施策の効果も半減してしまうからです。
例えば、自社の商品が富裕層向けの高額商材だった場合、お金があまりない大学生向けに情報を伝えてもお客様にはならないですよね?
そうした、自社のメインターゲットをしっかりと考え、どういうニーズがあり、どういう情報を届けていけば自社に興味を持ってもらえるのかということを、まずは考えてみるようにしましょう。
これは、今いる企業の中でWebマーケターになれなかったとしても、後々役立つ経験になるはずです。
3.Webマーケティング関連の資格を取る
3つ目の方法は、Webマーケティング関連の資格を取るということです。
実際、Webマーケティングの業務をする上で、資格は必要ありません。
資格なしで活躍しているWebマーケターも多くいることでしょう。
しかし、未経験の人が自分に自信を持つためには、資格取得というのも有効な手段のひとつです。
転職をする際にも、資格取得していることをアピールできるでしょう。
ただ、資格を取ったということよりも、その知識をどう使ったかの方が重視されるのは間違いありません。
もし可能であれば、資格取得をして、それを実際の業務の中でやってみる(考えて実行してみる)ということにトライしてみましょう。
資格や検定は、取得することがゴールではなく、その後自分の知識をどう活用するかの方が大事です。
そのことを意識した上で、資格取得を目指してみましょう。
以下、私も過去取得したことがあるおススメの資格をご紹介します。
Google広告の認定資格
Google広告の認定資格は、無料で勉強をすることができ、試験自体も無料で受けることができるのでおススメです。(参考:Google広告の認定資格について)
Google広告とは、検索した際に出てくる広告のことです。実際に「服 通販」で検索してみた結果がこちら。
スマホやPCなど、使っているデバイスによって見え方は違いますが、このように検索結果画面に広告が表示されます。
細かくは、左側の赤枠をに出てくる広告を検索連動型広告、右側に表示されている画像付きのものは、ショッピング広告と呼ばれたりもしますが、総じてGoogle広告(リスティング広告)と呼ばれています。
他にも、サイト閲覧時に出てくるバナー広告もリスティング広告です。
これらの広告を出すための知識や、成果を上げるための考え方などについて、学ぶことができます。
リスティング広告は、Web広告の中でも最も重要な施策のひとつなので、Webマーケターを目指すのであれば覚えておいて損はないと思います。
ウェブ解析士
ウェブ解析士は、一般社団法人ウェブ解析士協会が運営する資格で、主にGoogleアナリティクスなどの解析をメインとした資格になります。
資格にはウェブ解析士と上級ウェブ解析士の2種類があり、上級ウェブ解析士までいけばかなり深い分析も経験でき、自分にも自信がつくことでしょう。
ただし、上級ウェブ解析士は検定料が少し高めなので、まずは普通のウェブ解析士だけでも持っておくとよいでしょう。
ウェブ解析士の資格はテキストが用意されているので、そのテキストを学習することで、ある程度のWebマーケティングの基礎を身に付けることはできると思います。
4.書籍やWebサイトで勉強をする
4つ目の方法は、書籍やWebサイトで勉強をするということです。
書籍やWebサイトであれば、安価で勉強ができ、かつ基本的な知識については一通り学ぶことができます。
おススメのWebマーケティングの書籍は、以下になります。
沈黙のWebマーケティング
沈黙のWebマーケティングは、漫画形式でWebマーケティングについて学ぶことができます。
約500ページもあり分厚いので、一見すると読むのが大変そうに感じるかもしれませんが、漫画になっているので楽しみながら読み進めることができます。
本を読むのが苦手という人にもおススメの1冊です。
いちばんやさしいデジタルマーケティングの教本
いちばんやさしいデジタルマーケティングの教本は、名前のとおり、初心者向けにやさしくWebマーケティングについて書かれています。
デジタルマーケティングとありますが、Webマーケティングとほぼ同義と考えていただいて問題ありません。
Webマーケティングに必須と言われる3大メディアの「オウンドメディア」、「ネット広告(ペイドメディア)」、「ソーシャルメディア」のそれぞれの役割や考え方など、基本中の基本をしっかりと学ぶことができます。
5.転職エージェントに登録する
5つ目の方法は、「転職エージェントに登録する」です。
未経験からWebマーケターを目指す場合、自分一人だけでの転職活動はなかなか難しいでしょう。
もちろん、自分一人で転職活動をして転職先を見つけることも不可能ではありませんが、せっかくなら無料で使える転職のプロ、転職エージェントに相談することをおすすめします。
転職エージェントに相談することで、自分では考えつかないアピールポイントが見つかったり、転職候補先企業を紹介してくれたりするので、転職確率を上げるためにも積極的に活用してみましょう。
注意点としては、自分に合っている転職エージェントもあれば合っていないと感じる転職エージェントに遭遇する可能性もあるので、複数の転職エージェントに登録してみるようにしましょう。
いくつか登録する中で、一番親身に相談に乗ってくるれる転職エージェントをメインで使っていくとよいでしょう。
6.転職候補企業のWebマーケティング戦略を考えてみる
6つ目の方法は、転職候補企業のWebマーケティング戦略を考えてみるということです。
未経験からWebマーケターとして転職したい場合、本気度を見せるためには「考える」作業が必要です。
私自身、自社のWebマーケター採用に携わったことがありますが、就活本に書かれているような定型文(テンプレ)を言われても響きませんし、自分のやりたいという気持ちだけを主張されても採用したいとは思いません。
なぜなら、その人を雇うことで会社にメリットがあるかどうかわからないからです。
ただ、Webマーケティングについてわからないなりにも、転職候補先企業のことをしっかりと調べた上で、こういう戦略が良いんじゃないか。
ということを自分の言葉で語ることができれば、他の候補者の人とかなりの差別化ができるはずです。
ただ、ここで考えが浅いことを言ってしまうと、逆効果です。
しっかりと時間をかけて考えたか、上っ面のことを言っているかは一瞬でわかりますからね。
御社のターゲット層は若者だと思うので、SNSで発信していくのがいいと思いますと言われても、「そんなことやってるわ」くらいにしか思われないでしょう。
そうではなく、より具体的に「どういうターゲットのどういう悩みに対して、こういう解決ができるということを、この媒体を使ってこういうふうに発信をしていきたい」くらいまで明確に語れると、「おっ、この人は他の候補者と少し違うな」と感じてもらえるはずです。
ここまで語れるようになるには、やはり事前の勉強は必須ですね。
書籍を読むなり、資格を取得するなりして、自分に自信を持った上で語れるようになることが理想です。
7.自分でWebサイトを立ち上げてみる
7つ目の方法は、自分でWebサイトを立ち上げてみるということです。
これが、実践経験を積む上では一番力になると思います。
Webサイトは、Webマーケティングに取り組んでいる企業であれば、ほぼ100%間違いなく持っているはずです。
つまり、Webサイトを運営する力を持っている人は、即戦力として活躍しやすいということです。
「自分でWebサイトを立ち上げて、何万PVを達成しました。」というような経験がある人は、企業としても欲しい人材です。
Webサイトを立ち上げてみると、上手くいかないことも多くあると思います。
そうした中で、PDCAを回して改善していく経験は、とても貴重な経験となるでしょう。
なかなか自分でWebサイトを立ち上げるという経験をしたことがある人は少ないので、それだけでも差別化になるはずです。
【実体験】未経験からWebマーケターになった方法
私自身の実体験として、未経験からWebマーケターになることができました。
実は、簡単になれたわけではなく、私も苦労してWebマーケターという職種にいきついています。
ここではその経験をご紹介し、未経験からWebマーケターを目指している方のご参考になればと思います。
営業経験を生かして、未経験からWeb広告代理店に転職した
まず初めにお伝えすると、未経験からWebマーケターになることは可能ですが、募集自体がそんなに多いわけではありません。
なぜなら、企業側としては、ある程度経験がある人の方が欲しいからです。
未経験で育てるのなら、新卒か第二新卒の方が良いと考えるのが企業側の本音だと思います。
そうした背景もあり、私自身も苦戦しました。
そこで、一つおススメなのが、事業会社のWebマーケターではなく、Web広告代理店の営業として入社することです。
Webマーケティングの業務をするには、代理店と事業会社の2パターンが存在します。
事業会社のWebマーケターとは、自分の会社のサービスや商材などをWebマーケティングを活用してプロモーションする職種で、代理店の場合は、自社のサービスではなくクライアントとなる別企業のWebマーケティングの支援をする立ち位置になります。
Web広告代理店の営業職ならば、何かしらの営業経験や、販売経験を持っていれば転職できる可能性が高いのです。
つまり、未経験からでも転職しやすいということですね。
営業の経験を生かしながら、Webマーケティングについても学んでいくことができるので、まずはWeb広告代理店に応募して知識を吸収していくということがおススメです。
私自身も、Web広告代理店の中で経験を積み、そこからまた転職をして、今では事業会社のWebマーケティングを担当するようになりました。
営業からキャリアチェンジしたいという人もいるかもしれませんが、まずはWeb広告代理店の営業職として経験を積むということも考えてみてはいかがでしょうか。
未経験からWebマーケターを目指す上での注意点
未経験からWebマーケターを目指す上で、注意しておいていただきたいポイントもいくつかあります。
入社前と入社後のギャップで悩まないように、事前に確認しておいてください。
未経験からWebマーケターを目指す上での注意点1.泥臭い業務もある
Webマーケティングのイメージとして、あなたはどのようなイメージを持っているでしょうか。
もしかしたら、「なんとなく楽しそう」「スーツを着なくていいし、営業ノルマもなく楽そう」みたいなイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、Webマーケターは決して楽な仕事ではありません。
もちろん、これはどの職種にも共通していえることだとは思いますが。
たしかに、Webマーケターは楽しい仕事でスーツを着なくて良い企業も多いですが、それは決して楽ということではありません。
最初は、覚えることも多いですし、数字を見て分析をして課題点を見つけ出すなど、泥臭い業務もあります。
一度広告を出して終了というものでもなく、日々の数字を見ながら仮説検証をしていく作業は、Webマーケターには必須の作業です。
数字を見ても答えがわかるわけではなく、常に仮説を立てながら検証してくということが求められるため、考えることが苦手という人には厳しいかもしれません。
今のうちから「考える」ということを意識して、仕事をしていくようにしましょう。
未経験からWebマーケターを目指す上での注意点2.常に勉強し続ける人でないと厳しい
Webマーケティングの世界は、早いスピードで進化しています。
どんどん新しい手法が出てきたり、使用するツールも進化を続けています。
そうした情報を常にキャッチアップしていかないと、Webマーケターとして活躍することは難しいでしょう。
勉強するのが嫌い、新しいことを覚えるのが苦手という人は、もし本気でWebマーケターになりたいのであれば、今のうちから勉強をしておくことをおススメします。
未経験からWebマーケターを目指す上での注意点3.人間性も大事
意外と見落とされがちですが、一緒に働いていく上では、人間性も大事な要素になってきます。
どれだけスキルがあったとしても、嫌な奴とは一緒に働きたくないですよね?
採用をする側も人間なので、やはり印象というのは大事な要素のひとつです。
例えば、面接の際に遅刻をしても一切謝罪もない人や、他責といって人に責任を押し付けて自分の非を認められない人などは、一緒に働きたいとは思えないでしょう。
素直さや謙虚さは、成長する上でも大事な要素のひとつです。
自分も周りの人も、気持ち良く働ける環境の方がパフォーマンスも良くなるはずです。
Webマーケティングの知識とともに、人間性もしっかりと磨いていきたいですね。
未経験からWebマーケターになるのに年齢制限はあるのか
未経験からWebマーケターになるのに年齢制限はあるのかというと、明確な年齢制限はありません。
ただし、年齢が高くなればなるほど未経験として採用されにくくなるというのは、どの職種も同じですね。
その中でも、Webマーケターは専門性が高い仕事でもあります。
未経験の場合、ある程度年齢で足切りされてしまうのは覚悟しておいた方がよいでしょう。
しかし、私の前の職場のWeb広告代理店では、37歳で未経験で入社してきた人もいます。
Web広告代理店は平均年齢が若い業界でもあるので、そうした中でもへこたれずに頑張れる人であれば、年齢に関係なくチャレンジしてみることをおススメしたいです。
周りの目が気になってしまう人だと、ちょっと厳しいかもしれないので、開き直って若い人にもどんどん質問していける人であれば、年齢が高くても活躍できる人材になれるでしょう。
まとめ:未経験からWebマーケターになることは可能だが、イメージだけでの転職はおススメしない
ここまで、未経験からWebマーケターになる方法や、注意点などについてみてきました。
結論、未経験からWebマーケターになることは可能で、7つの方法をご紹介させていただきました。
この中から、あなたが一番取り組みやすいものにぜひ挑戦してみてください。
また、Webマーケティングの勉強方法については、【コスパ別】Webマーケティングの勉強方法7選。現役Webマーケターが解説の記事の中で詳しく解説しているので、勉強方法について詳しく知りたい方は、こちらも合わせてご覧になってみてください。
あなたがWebマーケターとして活躍されることをお祈りしています。
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